この度は内海水先区水先人会のホームページへお越しいただき、
ありがとうございます。

内海水先区水先人会は、水先法により設立された水先人会です。
内海水先区は、関門海峡及び大阪湾を除く瀬戸内海全域を対象とした
広域水先区で、令和5年6月1日現在、136名の水先人が在籍しています。

水先人という職業は一般的に知られていないと思いますが、
英語では「PILOT(パイロット)」と言います。
「パイロット」と言えば飛行機の操縦士を連想されると思いますが、
歴史的には「海のパイロット」のほうが古く、もともとは船の水先人を
指す言葉です。

パイロットの仕事は、嚮導する船舶の状態、船舶の輻輳状況、潮流、気象等色々な条件に左右されますが、嚮導依頼を受けた船舶を効率的に、
また、安全に運航し、船長から “GOOD JOB!!”と言われると、何とも言えない達成感を味わうことができ、この仕事を続けてよかったと思います。

私自身も内海水先区のパイロットとして、さまざまな船舶を嚮導してまいりました。
外航船の船長を15年間経験した後、自分の操船技術をより高めるためにパイロットとなり、充実した日々を過ごしています。
かつて故郷の山口県から眺めた風光明媚な瀬戸内海で、水先業務に従事できることを誇りに思っています。

このホームページを通じて、私共の仕事やそこに懸ける思いを皆様へお伝えできれば幸いです。
また、パイロットになってみたいという方は、是非一度弊会にご連絡ください。
美しい瀬戸内海で、やりがいのある水先人を目指してみませんか。

「おいでませ、内海水先人会へ!」

令和5年6月1日
会 長  末 岡  民 行

内海水先区水先人会の歴史
HISTORY

令和 4(2022)年 12月

本部事務所を新クレセントビル3階に移転。

平成19(2007)年 4月

水先法改正に伴い、水先法上の法人水先人会「内海水先区水先人会」として設立登記。

平成18(2006)年 12月

神戸本部に配乗業務を集約し、一元化を図る。

平成18(2006)年 7月

ISO 9001認証取得。

平成13(2001)年 9月

創立100周年を迎える。

平成 8(1996)年 5月

本部事務所の復旧作業が終了、ハーバーランドの仮事務所から復帰。

平成 7(1995)年 2月

阪神大震災に伴い、本部事務所が被災したことにより、神戸ハーバーランド内に仮事務所を設け業務を開始。

昭和54(1979)月 12月

水先法施行令の一部改正により、明石海峡・備讃瀬戸・来島海峡が強制区域に指定(対象船舶:1万総トン以上)。

昭和48(1973)年 9月

本部事務所を中突堤中央ビル4階に移転。

昭和39(1964)年 12月

内海水先区水先人組合を内海水先人会と改称。

昭和35(1960)年 8月

水先人事務所を神戸市生田区(現、中央区)メリケン波止場に移転。

昭和25(1950)年 3月

水先区の分割により一時在籍水先人は5名となる。

昭和24(1949)年 8月

水先法の改正により内海水先区は阪神、内海及び関門に三分割される。

大正14(1925)年 3月

最後の外国人水先人が廃業し、以後日本人水先人のみとなる。

大正11(1922)年 10月

水先人事務所を神戸市海岸通の商船ビルディング内に移転。

明治34(1901)年 9月

内海水先区水先人組合創立。(創立時の水先人は外国人16名、日本人5名)

明治32(1899)年 3月

水先法(法律第63号)公布。

基本理念・品質方針
VISION

基本理念

1.内海水先区水先人会は、日本最大の広域水先区の瀬戸内海において、船舶の嚮導に際し、
  "SAFETY FIRST"を究極の目標として、地域に密着して海洋環境の保全に努めます。

2.船舶の嚮導に当たっては、法令を遵守すると共に、航行の安全と運航能率の増進に寄与します。

水先業務方針(品質方針)

内海水先区水先人会は、以下の項目を水先業務方針(品質方針)に定めます。

1.法令と安全指導を遵守し、船舶海上交通の安全に寄与すること。
2.海の豊かさを守るため、海洋環境の保全に努めること。
3.監督官庁、顧客(船社・船長・荷主・代理店)との信頼関係と満足を高めること。
4.知識の研鑽に努め、安全運航のための技術の向上を目指すこと。
5.漁業者との信頼と共存を目指し、瀬戸内海における海上交通の安全を高めること。
6.水先業務の知識と技術を伝承し、後継者育成に努めること。
7.上記方針を達成するために継続的な改善を行うこと。

内海水先区水先人会の仕事
WORK

瀬戸内海は、昭和30年代に入り、本州・四国の沿岸に多くの大型臨海工業地帯・港湾設備が 造成されたことに伴い、原材料及び製品の輸出入に従事する大小の外航・内航の各種船舶や、 カーフェリー、観光船などによる船舶交通に加え、好漁場でもあることから、漁船、遊漁船、 レジャーボートなどが往来する著しく輻輳した海域であります。

また、瀬戸内海の地形は複雑で、狭水道や強潮流の個所が多く、 加えて季節的・局地的に発生する濃霧・強風など気象・海象の変化が著しい自然環境でもあることから、 通航船舶にとって航行環境は困難を極めております。
よって、これらの特殊事情に精通した水先人(パイロット)が本船からの要請に応じて乗船し、 船長のアドバイザーとして操船をサポートすることで、船舶を安全且つ効率的に 目的港まで嚮導する水先業務に従事しております。

昭和48年には海上交通安全法が適用され、主要航路の設定や航行管制の導入などが行われ、 更には昭和54年からは総トン数1万トン以上の船舶を対象として明石海峡航路、備讃瀬戸航路、 来島海峡航路を航行するには水先人を乗船させることが義務付けられています。
水先人は水先法の精神に則り、船舶交通の安全、船舶の運航能率の増進、海洋環境の保全、 港湾機能の維持などに徹するため、日々水先人自身の知識、技術の向上を図りながら、 海難事故の絶無を期して、水先業務の信頼性の維持と海上交通の安全確保に努めております。

1.水先要請の受付

船会社や船舶代理店(船長の代理として、入出港手続きや必要な備品の調達などを行う会社)から、事務局へ水先の要請が入ります。

2.水先要請船に急行

水先の要請を受けた水先人は、水先艇(パイロットボート)に乗って要請船に向かいます。

3.パイロットステーションで待つ要請船

要請船は、パイロットステーションと呼ばれる、水先人の乗船場所として定められた水域で水先人を待ちます。

4.乗船

要請船の側面に下ろされたパイロットラダー(水先人用はしご)に乗り移って、乗船します。
大型船の場合は、ビルの数階分に相当する高さをはしごで上り下りすることになり、海が荒れているときには、一層危険を伴います。

5.船橋での嚮導

船橋(ブリッジ、操舵室)で船長と情報交換を行いながら、船の速力や進路を決定し、船舶を安全に目的地まで導きます。これを嚮導(きょうどう)といいます。

6.着岸

目的の岸壁や桟橋へ近づくとタグボートの力を借りて、嚮導船舶を操船します。
着岸は慎重に行い、その速度は毎秒10~5cm以下とゆっくりです。

 

タグボートで押さえ込み作業中の嚮導船舶

7.下船

無事船舶を目的地まで嚮導すると下船します。

8.基地へ戻るパイロットボート

組織と事業概要
Organization and business

事業概要

内海水先区水先人会は、水先法に基づき設立された水先人会です。
内海水先区は、関門海峡および大阪湾を除く瀬戸内海全域を対象とした広域水先区で、 現在、151名(平成29年8月1日現在)の水先人が在籍しております。
瀬戸内海は、東西約240海里、南北約10~30海里におよぶ広大な海域で、自然環境と漁業資源に恵まれ、古くから海上交通の要衝として重要な役割を果たしてきました。
一方、その地形は複雑であり、狭水道や強潮流の箇所が多く、また、漁船や大小船舶が輻輳し、 航行に困難を伴う海域でもあります。
当会の水先人は、こうした固有の特徴を持つ内海水先区に精通したスペシャリストとして、 大型巨大船・各種専用船・一般貨物船・高速客船・その他多種多様の船舶を嚮導し、 船舶の安全、運航能率の向上を図ると共に、海洋環境の保全に最善を尽くしております。

内海水先区水先人会の事業内容

内海水先区水先人会組織図

理事会の構成

各種委員会の構成

綱紀委員会

弁護士1名、学識経験者1名、会員6名で構成

ユーザー対応委員会

弁護士1名、学識経験者1名、会員4名で構成

事故防止対策委員会

弁護士1名、学識経験者1名、会員4名で構成

業務運営協議会

会員のほか、船社、代理店、荷主、その他関係者で構成

事務局

事務局長

事務局統括

水先業務取次窓口

業務部配乗課

水先の引受に関する事務

ユーザー対応窓口

業務部海務課
門司支部
広島連絡事務所
水島連絡事務所

ユーザーに関する事務
海難発生時の事務対応
その他、関連事務

その他

経理課

経理関係全般業務

総務課

官庁、会員等に関する一般事務

統計資料
Statistics

関連リンク

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アクセス

ACCESS

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〒650-0034

神戸市中央区京町72番地
新クレセントビル3階

引受窓口 配乗課(東部関係)
TEL: 078-391-7193
FAX: 078-391-7180

引受窓口 配乗課(西部関係)
TEL: 078-391-7192
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ユーザ対応窓口 業務部海務課
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〒801-0853

北九州市門司区東港町6番7号

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〒734-0011

広島市南区宇品海岸2丁目23番36号
広島海上ビル4階

TEL: 082-255-1402
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