ようこそ、内海水先区水先人会のホームページへお越しくださいました。
私は長年、外航船の船長として世界各地の海を渡り、多くの港を経験してまいりました。
そこで常に頼りにしていたのが、現地の水先人(パイロット)たちでした。
難所において的確に操船を導くその姿勢に、私は深く感銘を受け、「次は自分がこの役割を担いたい」と強く思ったのです。
その思いを胸に水先人の道へ転じ、現在は内海水先区にて、多くの船舶の安全航行を支えています。
内海水先区は、明石海峡や来島海峡、備讃瀬戸など、潮流が複雑で交通量も多く、緊張感のある現場です。
しかしその分、航行を無事に終えたときの達成感、船長からの「Good Job!」の一言には、何ものにも代えがたい喜びがあります。
私が最初に瀬戸内海を見たのは、故郷の海岸からでした。幼い頃に見た穏やかな海が、今では私の職場であり、人生の大きな舞台です。
この美しい海で、責任ある仕事を任されていることに誇りを持ち、日々業務にあたっています。
当会には現在129名の水先人が在籍しており、互いに研鑽を積みながら、安全で確実な航行支援を提供しています。
水先人の仕事は目立つものではありませんが、日本の物流と海上安全を陰で支える、まさに“縁の下の力持ち”です。
このホームページを通じて、私たち水先人の仕事や使命、そしてそこに懸ける思いを少しでも感じていただければ幸いです。
また、水先人という仕事に興味を持たれた方は、ぜひ一度、私たちの世界を覗いてみてください。
瀬戸内海という最高の舞台で、あなたをお待ちしています。
令和7年5月27日
内海水先区水先人会
会 長 橋 本 孝 亮